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十字路★★★

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 今回入会して
 
兵藤 浩

 川崎市の普通会計における人件費率は異常に高く99年度は24.7%(川崎市を除 く1政令指定都市の加重平均は16.1%)で、過去20年間連続して政令指定都市の 中でトップという不名誉な結果となっている。市がいかに放漫な財政運営をしているか は容易に想像できる。今回入会して、個々の事例につき詳しく話を聞くに及んで、やは り財政運営のいたるところに問題ありの感を深くしている。

 市の土地開発公社の保有土地は約1300億円、このうち5年以上保有の土地は 約1100億円にも達している。土地購入の原資は銀行からの借入金である。市が保証 人となるため、公社はいくらでも銀行から借入ができる。かくして、膨大な塩漬け土地 が生じることとなった。この土地の処分損は将来数百億円に達する可能性がある。それ は、いずれ税金で穴埋めしなければならない。しかしこれまで、問題は隠されてきた。 問題を公社の段階に止める形で先送りし、一般会計の予算や決算に表すことを避けてき たからである。

同じ様な問題先送りは、赤字経営が続く第三セクターのかわさきファズ (株)、かわさき港コンテナターミナル(株)などにも見られる。市に財政運営の放漫 さには慄然とする。そのうち何とかなるだろう、の呑気な姿勢が感じられる。しかし、 何とかなることはない。放漫財政運営・借金過多のつけは、子や孫など後の世代に極端 な行政サービスの低下、増税、公共料金のアップなどの形で、確実にやってくる。何と かしなければならない。それは後世代に対する我々の責務である。 今回、わがオンブ ズマンの指摘を受けて、市はやっと保有土地の改革を開始した。今後の取組状況を市民 は注視する必要がある。通常、アドバイスした程度では市はなかなか動かない。

従って場合によっては、改革を促すには住民から監査請求や行政訴訟を提起するのも止むを得 ないと思われる。わがオンブズマンは、川崎縦貫道汚職に絡む払い下げ土地の原状回復 訴訟(一審勝訴)や南伊豆土地購入疑惑訴訟を起こしているが、これも止むを得ないと 言えよう。こうしたわがオンブズマンの活動は市に嫌われるであろうが、長い目で見れ ば逆に感謝されることになろう。水の低きにつくが如く正しいことに従うのが、結局は 市にとっても一番得になることなのだから。

 わがオンブズマンの活動に大きな意義を感じ、主要メンバーの方々のこれまでのテベ ントウの活動に深い敬意を表するものであります。


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 逆立ちしている政治家
 
佐々木玲吉

「公費で飲み食いするのは廃止しよう」と云う提案に対し、それならば現地視察 バスの同乗を拒否すると云う頓珍漢な政治家がおります。新聞でご存知の事とは 思いますが,神奈川県決算特別委員会での話です。委細は新聞記事に任せますが、 これが与党多数派の連中の政治姿勢なのです。政治を食い物にしている姿が如実 に現れています。自民党、公明党、清風会との事です。
 われわれオンブズマンは税金の無駄づかいを指摘し、議会のあるべき姿に正す 運動を行っていますが、われわれの運動はまだまだ必要であると痛感した次第で す。
韓国の参与連帯にも見習い、このような政治家には投票しない事も必要でしょう。  来年も尚一層目を光らせて、行政を、議会を、そして警察を見張っていきまし ょう。
朝日新聞11月2日神奈川14版「共産会派の同乗拒む・県議会他会派……城山 町の視察で」そして同新聞11月3日声欄「批判する議員村八分とは……横浜の 主婦」をぜひお読み下さい。


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 何故こんなに職員が必要なの?
 
望月文雄

 11月中旬に田島地区福祉センターの介護保険担当から緑色の封書が郵送された。 封を切ると督促状だった。変だなと思ったが内科医に受診する日まで放置した。 11月22日、内科医で測定した血糖値は簡易計測で140、正確には130位とま ずは一安心。その足で田島支所へ行き福祉センターの場所を尋ねると二階だという。 事務所の奥行き30mはあろうか、担当場所は一番奥。受付専門の職員はいないようだ。 介護保険という吊下げ看板の下には向き合わせに10台のテーブルが配置されている。 事務室全体には同じような配置の机のグループが通路に直角に八つ、南の窓に平行し て二つか三つあるようだ。
 介護保険のグループにカウンター越しに声を掛け、督促状の封筒をかざす。女性の 職員が立ち上がって私の要件を確かめ、二つ目の机の男性職員に要件を伝えた。 彼は私が差し出した督促状と被保険者証を確認してから、奥へ行き口座振替納付(自 動払込)届のファイルを出してきて、望月の部分を幾枚か開き、私の届けが無いという。 夏の暑いころ銀行で自動払込の手続きを済ませたという私も依頼者控えが紛失してい て、強くは押せない。銀行へ行って確かめることにした。その間、手前角の机では座 っている女子職員に立った侭で話している女子職員がいた。私の交渉は10分位続き、 銀行へ行ったが、その時はまだ二人の話は続いていた。
 銀行では順番待ちの後、来意を告げ、自動振込みの手続きの確認をする。8月2日 に完了している由、私は福祉センターからの督促状を示し、事情を尋ねた。窓口嬢は 奥へ下がり、チーフを連れてきた。チーフは「自動払込届は銀行のセンターから、各 福祉センターへ普通郵便で発送しますから」という。私は念の為に再度自動払込の書 類を作成し、銀行から福祉センターへ郵送する書類は自分が預かって届けることにし た。前回の郵便物の配送に疑問を抱いたからだ。
 銀行のチーフも納得して「よろしくお願いします」と低姿勢。再び田島福祉センタ ーへ。先ほどの男性職員は電話中で待たされる。立ち話しの女性職員はいない。隣の グループには課長クラスの職員が目をキョロキョロさせている。電話が終わった職員 が来る。私が「8月2日に銀行は手続を終えています」と話すと彼は又、奥へ行き先 程と同じようなファイルを持ってきて開いた。少し分厚いファイルの開かれた処には 私の悪筆サインが見える。介護保険料の欄には私が間違えて記入した国民健康保険の 番号の上に赤字で255465と番号が記入されている。
 職員が言った「この赤い数字以外は望月さんのものですね、変更は御座いますか。 同姓同名の人が居たようですので」と、私は無いと答え、未振込み分の納付書の再発 行を促した。彼は12月分までを発行してから、首を傾げ「あ、12月分は間に合い ます」と発行した納付書の12月分を取り除いた。何で私の言い分を受けて未処理の ファイルを調べないのだという不満が湧く。
 田島地区福祉センターの100以上と思われる机の数、職員と同数としたら、どん な仕事をしているのだろう。数日まえ、川崎市は財政赤字解消の一助として、公共料 金の値上げ施策を議会に掛けると発表したのだ。土地開発公社の1312億円の不良 負債を市民には隠しておいて。一般会計の赤字補填に500億円の起債は市政だより で発表はしたが。川崎市の財政赤字の原因は何。どうするの、市長。

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 市民オンブズマン地域活動センター 設立満1年を迎えて
 
奥田久仁夫

 平成11年11月11日、市内溝の口の高津区役所に隣接するという、絶好 の立地条件の中で、市民オンブズマン活動の拠点を設置して、満1年を迎える ことが出来た。溝の口駅から3分、川崎市役所迄25分、フットワ−クの良い 地の利の中で、この1年満足する活動が行い得たと思っている。
 何よりも、全国市民オンブズマン連絡会議塩漬け土地専門委員会の担当責任 者という役割を果たす上で、情報の収集と発信の基地としての機能は、都内は もとより思いもかけない所(愛媛新聞等)からのマスコミ取材申し入れや、取 材協力・講演依頼等に対応出来たことで充分発揮できたと考えている。
 又、塩漬け問題については、自治大臣宛「塩漬け土地改善」申し入れに始ま るここを拠点とした活動の中から、今年4月自治省の「47年公拡法通達の全 面改正」や同じく7月の「土地開発公社健全化対策」9月「全国1594土地 開発公社ごとの全保有地・塩漬け土地情報公開」等の国の対応を引き出せたこ とは大きな成果であった。

 これをもとに川崎市がこの10月健全化対策の指定第1号となり、内容は別 として市公社の健全化に踏み出したことは特記して良いことと思う。
 もとより、かわさき市民オンブズマン活動の拠点としても、充分力を発揮出 来たと思うが、それを支えてくれたオンブズマンの方々にあらためて感謝をし ておきたい。
 とりわけこの7月の「行政110番」設置もいい体験になった。 それを機に市民からは少しづつ問題提起や相談を受けるようになってきた。そ うした市民からは官製オンブズマンへの批判も強い。しかし、こちらもまだま だスタッフの陣容を含め充分な対応は困難であり、残念ながら間口はそう広げ ることは出来ない所が今後の課題であろう。

 それにしても「塩漬け土地問題」はかわさき市民オンブズマンの活動に大き なエネルギ−を注入してくれたと思う。この問題がなければ、かわさきでのオ ンブズマンの活動はこれ程の展開はなかったのではなかろうか。そのエネルギ −をベ−スに、「三セク」・「談合」や「個別外部監査請求」という政令市で 初めて(初めて好きの川崎市の影響か?)の問題にも取り組むことができた。

 これらの活動の中でこれ程までに何度も厚かましく記者会見を求める市民団 体もないであろう。快く受けてくれる記者クラブの皆さんには只只感謝のみで ある。
 地方分権下、地方行政への市民ウォッチングはますます重要である。その役 割をこの拠点をベ−スとし、オンブズマン諸氏や市民の皆さんと共に、この先 もしっかりと果たしてゆきたいと考えているところである。

『行政に市民の風を吹かせよう』と。
活動センターでは、本・写真・書類等の整理等を手伝って頂ける方を募集中です。 ご協力頂ける方はご連絡下さい。

TEL044−857−1280
FAX044−857−1380



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 そろそろ監査委員を監査したら
 
清水芳治

 11月24日のFAZの監査請求棄却にさいしての記者会見で以下のような 拙文を記者クラブで配布した。どうも監査委員会の存在自体が壮大な無駄遣い のような気がする。そこで幹事会の承認が得られれば、監査事務局の年間経費、 監査委員が受取る職務手当ての額、年間に受けつける住民監査請求件数(却下、 棄却、改善勧告)及び監査委員が行った行政に対する措置勧告の総数、全国の オンブズマン連絡会議にも提案して、毎年行う全国一斉情報公開請求の一項目 にしてもらえれば、きっと驚くべき結果が見られると思うのだが。如何なもの か。

「一言の謝辞もない駄文
―監査委員の監査を評す―
11月22日付でFAZの監査が送付された。わが目を疑うような結果だった。そ もそも監査委員の職務は何か、FAZの問題点が如何なる時系列を経て浮上してき たかを一顧だにしない、恐るべき監査結果である。まず、監査委員はその職務と して、当然のことながらFAZを監査せねばならぬし、監査したはずである。そし て問題点を指摘し得たはずである。だが、そうではなかった。監査委員の目には FAZの問題点は見えなかった。

われわれかわさき市民オンブズマンは、本年4月21日FAZへの公金投入の是非 を問うて第1回目の監査請求を行い、その結果、外部監査人によって、われわれ が情報公開請求によっては入手できなかった資料により、川崎市がFAZに対して 請求すべき金銭上の権利を長年に亙って放置して来た事実が明らかにされたのだ。 監査委員は自らの責務に無力であったことを確認し、市長に対して外部監査人の 意見を尊重すべしと進言したのではないのか。そして自らも外部監査人の意見を 最大限尊重すると公言したのではなかったのか。
もしそうだとすれば、監査委員諸氏は公表する監査文書を、概ね以下のように書 かねばならない。

川崎市長は、FAZに対して土地の権利金に対する請求すべき利子を多年に亙って (平成7年3月29日から平成8年4月1日を経て平成12年7月7日にいたる まで)放置し、市の財政に損害を与えているが、本年かわさき市民オンブズマン の監査請求に基づく外部監査人の監査の結果、その職務の懈怠が明白となり、漸 くFAZとの利子確定の交渉に臨んだものである。交渉は進捗していない(平成12 年7月より平成12年9月25日に至るまで6回に亙る折衝)。早々に結論をだ すべきである(平成13年3月31日というのは余りにも遅い)。計数オンチの 監査委員の無能を補い、市の財政上の損失を回復する成果を齎した、かわさき市 民オンブズマンの活動に深く感謝するとともに、今後も市民の意見に耳を傾ける べきである、と。」



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 佐藤貞男格言新集―その2
 
佐藤貞男

平等と公平は異なる。民主主義に良く、人は皆平等でなければならないと言 われているが.こと民主主義を実行するなら公平でなければならないのでは ないか。人それぞれ勤勉の人怠慢の人、能力優劣の差がある。それを皆平等 とするは誤まり。議員になれば皆給与待遇同じ、役人であればキャリヤ、ノ ンキャリヤと区別して何職は何給俸で給与を決めてしまう。これはソ連社会 崩壊の一因でもある。遣っても遣らなくても、その待遇を受けられるなら怠 け者が出来るのは当然。民主主義は実は常に職に対して効果成果を上げたか 否か、公平(正)に評価して与えられる制度である。成果給与でなければ、 いい社会、民主主義は栄えない。
稲も汗して後実る


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  川崎市土地開発公社健全化対策の疑問
 
宮前区 : 海谷

 川崎市は土地開発公社の経営健全化と称し192ヶ所の詳細処分計画を発表。
 私は市民オンブズマン地域活動センタ−でお手伝いをしている関係上、この 健全化対策のことを少し勉強することができました。そして判った事と言えば、 何故?どうして?これが健全化対策なのか?? という疑問だけでした。
 財政局管財部長、総合企画局企画部長、財政局財政部長、土地開発公社事務 局長他そうそうたるメンバ−で何回も協議した結果だそうですが、家計を預か る立場の人間として、皆さんとこの健全化対策なるものを一緒に考えられたら と思い、投稿致しました。
 もちろん一般の家計と市財政の違いはあるでしょうが、お金を有効にムダな く遣う点は同じではないでしょうか。いえむしろ市財政の方は「税金」と言う 市民から預かっているお金。個人のお金でしたらそれこそ宵越し銭は持たない という江戸っ子のように、何に遣おうと何も言えませんが、税金をムダに遣わ れることだけは絶対にあってはならないと思います。

 さて、本題の健全化対策の中身の疑問というのは、例えば
◎2006年度以降、即ち6年後に再取得し、その後事業化というものが62件で 益々金利負担を背負い込みます。
◎1973年度取得した稲田公園用地は3分の1が供用済み、残り3分の2がなん と33年以上事業化迄にかかる事
◎1988年度取得し2008年度迄に水江町に剪定枝施設・環境総合研究所(50億 円弱の税金を遣い、何をする所ですか)
◎ 何故か1997年度に取得し2006年度以降農業公園用地(3年前に農業公園用地 をそもそも買う必要があったのですか)
◎駅から遠く、途中は急な坂道、第三京浜に架かる橋が1本あるだけの土地に 10億以上かけての高価な公園用地(特別会計を合わせ70億円を超すムダ遣 い)
◎1978年度取得、23年間も市民立ち入り禁止という藤崎の土地を今になって 民間売却。商店街の中にあり、近くには公園もない所。こんな所にこそ防災を 兼ねた公園が欲しいのでは。
◎障害者授産施設や葬祭場、2007年、2008年迄の事業化は遅すぎます。もっと 早く出来ないのですか。等々まだまだ沢山ありますが、紙面の関係上この辺で。

 何にしろあちらこちらを買い、みな草茫々にしておき、利息だけを払い続け、 ムダに眠らせています。一日600万円もの税金が利息として消えていくこと をどう考えているのでしょうか。本当に必要なもの迄資金調達が出来ない為に 先送りにしてしまう。こんなムダ遣いがあるでしょうか。
 そして尚驚いたことは、担当職員の方に現地を視察に行きたいので場所はと、 お尋ねしたところ「私も行っていないので分かりません」との返事、当然現場 を見、一つ一つ真剣に検討して出した結論と思っていただけに、机上の数字合 わせだったのかしらと、ますます健全化対策なるものに疑問はつのるばかりで す。
 むやみに土地を抱え込み、5年後10年後に事業化出来るかどうかも分から ない土地に、只々利息を払い続ける、取得から事業化迄に30年以上かかる事 の、どこが健全化なのでしょうか。皆さんはどう思われますか?所在区別に分け た資料が活動センターに御座います。関心のある方はご連絡下さい。
電話044−857−1280